《石川永世によるMailsヒストリー》

1993年、留学先のロンドンから帰国する友人の祝賀ライブを機会に結成。ギター弾きだった私が曲を書き歌うきっかけとなる。その際作られた曲はバンドの方向性を決定づけ、Mailsの代表曲となっている。田畑祐太、中井正剛、村上功らが結成時のメンバー。翌1994年、会田俊樹、松井イチロー、金山徹、菅野愛子、メイシコらが加入し、Mails第一期黄金時代を迎え、毎週のリハーサルでバンドとしての実力を高め、夜な夜なライブハウスで腰直撃のグルーブをもって人々を踊らせる。1995年夏、イカ天の後発番組であるエビス温泉というバンドバトル形式の番組に出演。当時勝ち抜いていた女性だけのパンクバンドに対して最強の刺客とまで評されたが惜しくも敗れる。司会の田代まさし氏に「このちっちゃな久保田利伸が!」と突っ込まれた記憶が残っているが、なぜ氏からその言葉が発せられたのかは忘却の彼方である。その後しばらくして解散となるが、田畑祐太と共に第2期Mailsの活動を始める。それまでの大所第から4人編成となり、アジアテイストを加えたオリジナル曲をレパートリーとし、台湾にてライブを行う。準備と交渉に一年かかり難しい事も多かったが、自分達のサウンドで台湾っ子達が踊る姿は目に焼き付いていている。その後、私の弾き語りで自分の力を試したいという我儘が原因で解散となる。時を経て2017年、第一期のメンバーで再結成ライブを行う。2019年にはベーシスト柴田雄三が加入しフルアルバム『1995』をリリース。コロナ禍を経て(いまだ半ばではあるが)2023年にボーカルに”あーよ♪”、トロンボーンに松田結貴子を迎え活動再開。

《サウンド》

2人のパーカッション、2人の管楽器、2人のギターという編成からもわかるように、ラテン、ファンク、アフリカンミュージックなどグルービーなリズムにロック的なギターサウンドが絡んでいく曲が多い。